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カップを口もとへ運ぶ動作

以下は原著の日本語訳です。

故Yochana Rywerant著「The Feldenrais Method -Teching by Handling-」のページ9にある動作を実際に行って見ました。

不満足な機能性がある場合にはそれに付随して生徒の意識的なマインドの中に行動パターンの不十分あるいは不適合(incongruent)な表象がイメージとしてある。「誤った」ことだけが正しくあるいはその逆に(正しい事だけが誤って)感じられるのではなくて、行われた事のイメージが実際に行われた事と時には非常に異なっている。極めて単純な例で不適合な表象を説明しよう。

肘を持ち上げながら、カップを唇へ持っていくことは普通のやり方だ。従って手と腕と肩までが固いひとかたまりとして動く。 人とは違ったやり方をしているのを気づかない場合があるのは、肘(の空間位置)を移動せずにわずかに前腕を回内し、それに伴って適切な手首の伸展をする人との違いだ。両方のケースでカップは唇へ運ばれるが、肘と空間における肘の位置はこの行動を表象するイメージの一部にはないのでこの表象は不適合となる。どちらのパターンの可能性が合理的でないと言うのではない。ただし意識して行っているのならば。しかし余分で無用な大きな(近位の、proximal)肩関節周りと肩甲骨の筋肉の作動は効率、容易さ、エレガンスに欠ける。さらに小さな前腕と手の洗練された動きに伴う満足感にも欠ける。加えて肘関節と手首関節(の関節動作)を固定することが習慣的になってしまい、洗練され熟練された仕事の妨害になる。

ビデオの説明

ビデオ中の最初の飲み方はごく一般的な仕方ですが、腕の関節にはほとんど動きが見えません。この仕方を続けているとやがて背骨を反らさずには飲みにくくなり結果的に2番目の飲み方へと悪化します。この機能を改善するには前腕の関節を可動させる方法を学習してもらうのが一方法で、その結果が三番目の動作です。

後書き:後で気づいたのは、私が日本的に両手で湯のみを持って飲む仕方をすると自動的に腕の回旋が行われていることです。

3-1 腕の基本的動作 Basic Movement of Arm

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. 腕の上下の動きだ。腕全体を一体として動かすと(その為には教師の両腕の動きを協調する必要がある。言い換えると腕で動かすのでなく、教師の身体を動かす)例えば肘関節にはなにも動きが起きない(肘関節が曲がったり伸びたりしない)ままにしておいての、空間での肘の移動(生徒の腕以外の身体部分に対する)は肩関節とおそらく胸の動き等を意味している。小さな、腕の 上下の動きを数回繰り返して行ってみよう(肩関節のわずかな伸展と屈曲)。この動きは「本来」(real)の動きに対する準備あるいは(起こりえる)抵抗をチェックする為にする。この動きはゆっくりと各々の方向に1〜2秒かける。(起こりえる)抵抗の中間点で停止。ニュートラル位置。肘と手が前額面上(生徒身体に対する上下方向)で円弧を描く。
  2. 左右に動かそう。同じ要領で、前腕が生徒の身体と平行状態のままで「ニュートラル」位置を探そう(肩関節の内転、外転)。肘と手が水平面上で円弧を描く
  3. 肘を左右に動かすもう一つの方法がある。手首を浮かし、空間位置を固定してしまうのだ(上腕骨の回旋が加わる)。どちらでも楽な方を行ってみよう(「楽」とは生徒の立場で)。生徒がその動きを許す能力の相違に気づくかもしれない。この能力に変化(改善)があれば生徒の制御を上位レベルへ引き上げる(少なくともこの環境においては)手助けをしたと考えられる。
  4. 上腕骨自体を軸とした回旋をアイソレートして行おう。前と同様に肘を少し曲げて、肘の位置を変えないで手首を上下(水平方向)に動かす。(従って手のひらが円弧を上下方向に描く)
  5. いろいろな方向に対して「ニュートラル」と思えるところのすぐ付近で右腕を前と同じように保持し、生徒から離すように持ち上げ、また戻す。従って上腕はその長軸に沿って移動する(訳注:再度fig. 3の上腕骨の位置を確認すると大まかな方向性が理解できる)。小さな動きから始めよう。 上腕と肩に関する機能についてある程度、生徒の持つ調整能力をこのマニピュロンはあらわしてくれる。複数の人の両側を試すと反応のバラエティーの多さに気づくだろう。例えば肩甲骨がどこまで動くのか、動きがどれだけ楽か。胸には何が起きるのか。頭には。肩甲骨参加の特性は繰り返すうちに変化する事がある。もし変化しなかったらどうすれば変化するか、その一番の近道を考えてみよう。以下の動きのどれでも試してみてある時点でどの方法が一番適切なのか決めよう。
  6. (1)とても楽な握りで、生徒の手首をとらえて顔の前の一定の場所で浮かしておいて、指はだらっと垂らしておく。そうすれば上腕を持ち上げる事で空間での肘の動きが強調される。
  7. (2)今度は教師の左手で生徒の右肘を持ち、生徒の前腕は教師の左前腕にもたれるようにしておく。教師の右手か指を使い、生徒の右肩甲骨の下を持ち上げるのを手伝う。
  8. (3)2と同様に教師の左手で生徒の右肘を持ち、(右腕で)肩甲骨の外側、脇の下のあたりを少し押して肩甲骨を下げるのを援助する(押し下げないと腕の重さのせいで逆へ動こうとする)。
  9. (4)こんな言葉をかけてみよう。「あなたの肘を私に任せて」「私に抵抗していますね。本当にそうするしかありませんか。じゃ、わざと抵抗して下さい。そうです。もう一度抵抗して、でもさっきより弱く。結構です。今度は抵抗を止めて。」

3-2.股関節の基本動作 Basic Movemet of Hip Joint

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. 股関節と膝関節両方を直角に曲げると下腿は水平になる。脚の重さを感じ取ろう。上腿と下腿を直角のまま一体にして上下方向へ動かす。膝と足が前額面上(生徒身体に対する上下方向)で円弧を描く。動きの範囲が小さいうちは、動きは股関節だけで起きるが、大きくなるに従ってやがて骨盤は床から持ち上がるだろう。
  2. 大腿の内転と外転。脚(下腿)を開始位置と平行のままで内と外に動かす。膝とくるぶしが垂直面上で円弧を描く
  3. 大腿の回旋。下腿を水平位置のままで、膝(の空間位置)は動かさないで足首を内と外に動かす。くるぶしが水平面上で円弧を描く
  4. 大腿の回旋+内外転。両方の要素(二、三番目の動き)を合わせて、膝を内と外に動かしながら足首をその位置のままにするかあるいは逆方向へ動かそう。
  5. 足首を外向き(股関節と膝を曲げているので大腿の内旋が起きる )に導きながら、脚と骨盤が一体になって動く(非分化の動き)ように左手を使って生徒の頭の方向へ大転子の後ろから骨盤をやさしく押す
  6. 同じ動きを反対方向(足首を内向きに導き大腿の外旋を促す)に行いながら、今度は頭から離れる方向へ右の鼠けい部(groin)を優しく押し骨盤を補助する(骨盤を足の方向へ押し下げる)。前と同じように脚と骨盤は一体で動く。

3-3.横向きで骨盤を頭の方へ Push pelvis to head on the side

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. 生徒の後ろに立って軽い触診(palpation )によって、右の骨盤の腸骨稜(crest of ilium、illiac crestも同意、骨盤の一番上)を見つける。左手で腸骨稜と大転子の間の領域を胸骨の方向へ優しく押す。十分に優しく押し、生徒が骨盤の楽な動きを許す正確な方向を教師はみつけよう。再度押してみよう。今度は骨盤が元の位置へ「自分」で戻るのを許そう。
  2. 大転子の後ろ側から右手も参加させよう。骨盤を支持しているベンチを中心とする円弧に対して両方の手が正接して(円弧の接線の上を)動いているのが観察できる(訳注:言い換えると、ベッドに接触している骨盤の左側を中心とした円運動を骨盤全体が行うことになる)。
  3. [三番目の動き]手を同じ位置で同じ動きを継続するが、次第に「戻る方」を強調していくと最終的にはこの圧力によって骨盤が転がり生徒の顔から離れていく。この時に胸や肩や頭に何が起きるか観察しよう。生徒は骨盤に合わせて、それらが少し上下するのを許す。生徒の呼吸を観察しよう。骨盤を上へ押す事を意図している時に息を吸い始める動きが見られたら、息を吸い終わるのを待ってから押すようにして呼吸のリズムをあまり乱さない様にする。

3-4. 仰向けでおでこを転がす Roll forehead

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. (頭を左右に転がす)右手の平を下にして生徒のおでこに優しく置く。従って教師の前腕と手首と手の平と指全部が水平で肩甲骨と平行(胸と平行)になっているように。このマニピュロン シリーズの間中ずっと水平に保つ。おでこに何の圧力もない状態で頭を左に少し転がしまた中央へ戻す。初めは知覚可能な最小限の動きで、頭蓋骨の上の皮膚を滑らせるくらいの小さな力で行う。動きの限界を探るまではしないで。むしろ教師が出会う抵抗の滑らかさ(あるいはごつごつ感 )を評価しよう。「障害」に出会ったら、力を強くして乗り越えようとしない。逆に力を減らして楽に近くの領域(障害の両側 )をスムーズになるように探索しよう。ついにはこの抵抗のあるスポットの特質に変化が起き、通常「スムーズ アウト」(するっと滑らかになる感じ )する。呼吸を観察し教師のしていることと関連があるか見よう。右へ動かすには逆の手、左手で行う。
  2. この練習をパッドを使って行います。目的は手を曲げないで、真っ直ぐなママで左右に動かすことを学習しているためです。

3-5. 膝を押して骨盤を横方向へ Push knee to roll pelvis sideway

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. 膝を優しく骨盤に向けて押して、それ自身で元の場所に戻るのを許す。大腿の長軸に沿って。
  2. 脚の転がりに合わせて大転子の適切な側を優しく押す。
  3. 手を適切に置き直して大転子を逆方向へ押す。
  4. 脊椎の中間点あたりにおき、「複数の椎骨を動かないように」指で脊椎の突起を保持する。膝の前後の動きには、ある程度の脊椎の曲げ(特に腰部の屈曲、伸展)と捻り(回旋)が関与しているのが(教師と生徒双方にとって)明確になる。


3-6.骨盤の縦揺れ Pelvis up & down

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. 右の大転子の後ろ側もしくは右の挫骨に圧力を加える事で、骨盤の右側をわずかに頭に向かって押す。解放して再び押す。この動きに脊椎が参加するのを観察しよう。戻ったり行ったりの多分脊椎の側屈となるはずだ(脊椎の右側が短縮)。頭と左肩の動きを観察しよう。最低限の力でもっとも楽な反応を引き起こすようなタイミングを選択する事で安定したリズムでこの動きを作り出そう。(近位動作)
  2. 今度、この前の動きの中では戻りの動きであったのを助力する意図を持っているつもりで、前とは逆方向に左の肩を押して同じ動き(肩を押して骨盤の側屈)を作り出せるかやってみよう。(遠位動作)そのための一方法が、生徒の頭頂に向いて座り、右指の付け根を曲げて指の垂直面(こぶし)をこしらえる。その曲げた指の裏側を生徒の左肩、首の(付け根)近くに当て、押したい方向である骨盤の方向と同じ方向へ教師の右腕を伸展する。ただし少し床の方向、下向きに。最低限の力で行う。生徒の右のお尻が脊椎の横方向の曲りを伴ってこの圧力によって遠ざかるかどうか観察しよう。今度は以前と同様にリズミカルな動きを試そう。
  3. 正しいタイミングを得られたら、左手を右の腸骨稜へ持っていき触れる。圧力をかけるのではなくて単に「動きに伴って行く」だけ(右手を伸ばしておく必要なし)。生徒はこれによって骨盤の可動性と、骨盤と脊椎の動きの関連性に気づきやすくなる。

3-7.膝を曲げて股関節を回旋 Rotaion of hip joint with knee bent

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. 教師から離れる方向へ優しく左脚を倒し、また垂直に戻すと大腿がベンチの上で転がる(大腿の外旋)。この間ずっと膝を直角のまま変えないで。
  2. 左手で大転子の骨盤に対する位置が変化するのを発見
  3. 股関節にほとんど動きが起こらない様に、脚が曲って離れていくのと同時に上前腸骨棘(ASIS(Anterior Superior Iliac spine)骨盤前面の出っ張り)の下から骨盤を持ち上げる.
  4. 最初に行った前後の回旋(分化の動き)を再度試そう。動作範囲の半分を探索した後、同じ動きを続けながら次第に戻りの動きを強調していく。
  5. 脚を教師の方へ倒す(大腿の内旋)。今回は左手を大転子と仙骨の間(大転子の後ろ側)の筋肉におく。

3-8.うつ伏せで骨盤の伸展、側屈 Extention and side bending of pelvis on stomach

Please refer to "3. The Unit of Communicative Manipulation" in Teaching by Handling.

  1. 優しい触診で、肋骨の下あたりの骨盤の縁の左側円弧をみつける。その線のすぐ下、骨盤の骨がへこんだ所を使って、そこをわずかに押し、胸骨への想像上の線に沿っていく。最小限の力を使い必要があれば多少は方向を変えても結構だが、最後は骨盤が一番楽に動く事。骨盤を押して生成された脊椎の動きを観察しよう。ほとんど知覚不可能な側屈(訳注:伸展を伴う)で、脊椎の右側が凸状になる。
  2. 左側から胸郭下部に左手をおいて「この動きと共に行こう」。同時に右手は骨盤におく。初期動作は脊椎の側屈を伴った骨盤と腰部肋骨の距離を短くする動きと同等であるのが最後には明確になるだろう。このような手による同時動作は楽に作り出せるはずだ。
  3. 呼吸関連なのでビデオは無し。前と同じように適切な位置に手を準備(右手を骨盤に、左手を胸郭下部に。両方とも生徒の左側 )し呼吸の動きを見詰める。それがはっきりと見えるようになったら息の吐き出しと「一緒に行って」骨盤と胸郭を互いに近づけるように助力しよう。この「助力」が決して干渉や邪魔と感じられるようであってはならないが、それでも呼気を長引かせて、次の吸気を遅らせるようにする。以前に期待した以上に吸気は深くゆっくりとなるように。
  4. 今度は生徒の右側に骨盤に向けて立つ。生徒の身体の上側から反対側へ左手を差し出し、肘を伸ばし手でカップを作り左上前腸骨棘(左骨盤前面の出っ張りで少し下め)を下から保持する。骨盤が伸展(腰椎の当たりを持ち上げると逆に屈曲するので要注意 )し少しねじれるように優しく引く。胸に対して骨盤が持ち上げられるのを許すかどうか、さもなければ胸が骨盤と硬く一体で動くのか観察する。
  5. 骨盤で動作を作りながら、右手の平で生徒の左側の肋骨、肩甲骨の下あたりを触りもう一つの方法(四番目の動きを指す)のイメージを明確にする。胸郭を安定する為に教師が作っている動きを段々減らす必要を感じるかもしれない。教師のタッチは生徒が前に気づかなかったような情勢に注意を引きつける役割をする。すなわち胸は動かさずに片方のお尻を後ろへ動かす可能性だ。

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